最近では、動画配信サービスや音楽、飲食、ジム、アプリなど、生活のあらゆる場面に サブスクリプション(定額制サービス) が広がっています。
便利で手軽に使える一方で、気づけば「全然使っていないのに毎月料金を払っていた」ということも少なくありません。
私も大学時代に音楽サブスクを契約したものの、結局ほとんど利用せず1年近く払い続けてしまった経験があります。
この「損した感覚」を数学的に分解すると、期待値 や 回数あたりの単価 という視点が浮かび上がります。
本記事では、「サブスクを損せずに使うための数学的思考法」を実体験とともに解説していきます。
1. サブスクの料金を「1回あたり単価」で考える
例:動画配信サービス
ある動画配信サービスが月額1000円だったとします。
あなたが1か月に10本の映画やドラマを観れば、1回あたり100円のコスト。
これはレンタルショップで借りるより割安です。
しかし、もしその月に2本しか観なかったら、1回あたり500円。
これならレンタルDVDや都度課金の方が安かったことになります。
実体験:私の場合
私は一時期、社会人になってから「スポーツ中継が観たい」と思ってスポーツ系サブスクを契約しました。
しかし仕事が忙しく、実際には月に2回しか試合を観なかった月が続きました。
結果、1回あたり1000円近く払っていた計算になり、「これは損だ」と気づき解約しました。
このように「1回あたりのコスト」に換算するだけで、サブスクの損得がはっきり見えてきます。
2. 期待値でサブスクを考える
期待値とは?
「期待値(Expected Value)」は、ある行動を繰り返したときの平均的な結果を示す数学の概念です。
サブスクを契約する場合、「1か月にどれくらい使うか」という確率を想定し、その平均値をもとにお得かどうかを判断できます。
例:カフェのサブスク
あるカフェが「月額3000円でドリンク飲み放題」というサービスを提供しているとします。
1杯500円のコーヒーを売っているので、
- 月に6杯以上飲めば得
- 5杯以下なら損
となります。
自分の過去の利用頻度から「平均で月4回しか行かない」と分かっていれば、このサブスクは数学的に損だと判断できます。
実体験:私のカフェサブスク失敗談
私も社会人1年目の頃、職場近くのカフェで月額定額プランを契約しました。「毎日コーヒーを飲めば元が取れる」と思ったのですが、実際には仕事の都合で週2回しか利用できず、毎回1杯700円相当を払っていた計算になりました。この経験から、「自分の生活スタイルと利用頻度」を冷静に数字で見直すことの大切さを痛感しました。
3. サブスク解約を後押しする「埋没費用の罠」
埋没費用(サンクコスト)とは?
「せっかくお金を払っているんだから解約するのはもったいない」という心理をサンクコスト効果(埋没費用の罠) といいます。
数学的には、すでに払った費用は「取り戻せない過去の数字」であり、これから使うかどうかの判断には影響を与えるべきではありません。
実体験:音楽サブスク
私は大学時代、音楽サブスクを半年以上ほぼ使わなかったのに「解約するのが面倒」「払ってるからもったいない」と思ってダラダラ契約を続けていました。
計算すると、ほとんど聴かなかった月が続いたことで、年間で数千円を無駄にした ことになります。
「今後使うかどうか」を基準に判断することが、サブスクと健全に付き合う最大のポイントです。
4. サブスクの賢い選び方
数学的な判断基準
- 利用回数 × 単価 > サブスク料金 になるか?
- 期待値(平均利用回数) を考えて損得を計算
- 埋没費用にとらわれず解約できるか?
これを守れば、感情に流されず冷静に契約や解約を判断できます。
実体験:成功例
私は現在も動画配信サービスを契約していますが、これは「毎週3〜4本映画を観る」という習慣があるからです。
1本あたり100円程度で観られる計算になり、十分お得。
過去の失敗を踏まえて「本当に使うサービスだけを残す」という整理ができました。
5. 数学的に見ると「サブスクは娯楽費」
投資や保険と違い、サブスクは基本的に「楽しみ」や「快適さ」を買うものです。
数学的に損でも「生活の質が上がるから払う」と割り切れるなら、それは無駄ではありません。
しかし、問題は「ほとんど使っていないのに自動で引き落とされる」状態。
これは純粋に浪費です。だからこそ、数学で冷静に見える化 することが重要になります。
まとめ
本記事では「サブスクと数学の関係」について解説しました。
- サブスクは「1回あたり単価」で比較すると損得が分かる
- 期待値を計算すれば「平均的にお得かどうか」が見える
- 埋没費用に惑わされず、「今後使うかどうか」で解約を判断する
- 実体験からも「利用頻度を数字で把握する」ことが必須
サブスクは私たちの生活を便利にする一方で、気づかないうちに財布を圧迫する落とし穴でもあります。
数学的な視点で利用を見直せば、浪費を防ぎ、賢いお金の使い方 ができるのです。

