ギャンブルの確率から学ぶ、損をしないお金の考え方


「宝くじ買えば、いつか当たるんじゃない?」

「スロットならワンチャン爆勝ちできる!」

…たしかに、ワクワクしますよね。

私も過去に友人に連れられてパチンコに行き、
「一万円入れたらすぐ取り戻せるでしょ!」と軽い気持ちで挑戦。

結果、秒速で消えました(笑)

でも、その後に確率の視点でギャンブルを分析してみたら、“勝てない仕組み” が数学的に組み込まれていることがわかりました。

この記事では、ギャンブルを悪者扱いするわけではなく、

その「数学的仕組み」を学ぶことで普段の買い物や投資から損を回避する考え方を身につけられます。

■ ギャンブルは「期待値」がマイナスになるよう設計されている

まず知っておくべき数学ワードがこちら:

期待値(Expected Value)
= 平均してどれだけ得するか/損するかを表す数値

簡単にいうと


「同じゲームを何万回も繰り返したとき、最終的にどうなるか?」

という視点です。

例:とあるゲーム

  • 100円払う
  • 50%の確率で150円返ってくる
  • 50%で0円

期待値は
(0.5×150) + (0.5×0) = 75円

つまり 平均25円の損
やればやるほど減ります。

■ 宝くじは夢ではあるが、数学的には…

日本のジャンボ宝くじ(1等2億円、当選確率2000万分の1)の例

期待値をざっくり計算すると…

1枚あたりの期待値 ≒ 40〜50円
(100円使って半分ほど戻る計算)

数学的にはこう言えます👇

宝くじは「寄付 + 夢料金」
=リターン目的では買わない方が合理的

感情では正しい、でも数学では損が確定

ここがとても重要です。

■ カジノの「ハウスエッジ(胴元が勝つ確率差)」

例:ルーレット(アメリカ式)

  • 1〜36と0・00の計38マス
  • 赤か黒に賭けても勝率は18/38(約47.4%)

なのに配当は等倍
期待値が必ずマイナスになる構造

つまり

何をどれだけ賭けても、統計的には必ず胴元が勝つ

■ パチンコやスロットの場合

実際のデータより

パチンコの平均還元率:約85〜90%
パチスロ:95〜98%

つまり、1万円打って平均で

  • パチンコ:8,500〜9,000円に
  • パチスロ:9,500〜9,800円に

長時間勝負すると必ず減ります。

短時間は勝つこともあるから錯覚しますが、

数学は嘘をつきません。

■ 実体験:私はこうして「辞めた」

大学時代、友人に誘われ月2〜3回通った結果…

月の軍資金結果
20,000円投資−15,000円前後
6ヶ月通い約−80,000円

勝つ日もあったけど、トータルで見ると確率通りに負けていたわけです。

その後に期待値を理解してからは一切行かなくなりました。


毎月1万円浮いたおかげで、半年後に新しいPCを買えました。(ギャンブルやめたお金=最強の副収入)

■ ギャンブルの数学は「投資」に応用できる

✅ ポイント:
ギャンブルは期待値マイナス
→ 長期で負ける

✅ 投資は期待値がプラスにできる
(インデックス投資の年期待リターン4〜7%など)

同じ“お金を増やす行為”でも数学が味方になるか敵になるかは大違い

ギャンブル
・短期的
・期待値マイナス
・心理操作が激しい

投資
・長期的
・期待値プラス
・複利で資産が増える

「ワクワク感」で選ぶと損します。

「数学」で選ぶと資産が伸びます。

■ 人間は「確率の錯覚」に弱い

ギャンブルが流行る理由は、脳が確率を直感的に理解できないからです。

代表的な錯覚:

錯覚内容
ギャンブラーの誤謬「そろそろ当たるはず…!」
小数確率の軽視0.000005%でも「可能性あるじゃん!」
確証バイアス勝った経験だけ強く覚える

数学を知らないと、勝てる気がして損を増やします。

■ 「期待値を味方にした人生設計」をしよう

日常のお金判断にも期待値の考え方は使えます👇

行動期待値
ギャンブルマイナス
つみたてNISAプラス
健康への投資超プラス
教育投資プラスが累乗で増える

人生の選択も、期待値で判断すれば損しない。

■ ギャンブルを悪く言うのではなく、数学的に理解して距離感を

「息抜きレジャーとしてたまに楽しむ」

これは全然アリ。

でも「増やそうとしてハマる」

これは数学的に絶対に負ける未来です。

ギャンブルは、遊ぶもの
投資は、育てるもの
貯金は、守るもの

役割を履き違えると破滅します。

■ まとめ:数学は最強の浪費防止センサー

今回の結論を整理します。

まとめポイント
ギャンブルは期待値がマイナスになるよう設計
勝つ時もあるが、長期では必ず負ける
脳は確率の理解が苦手=ハマりやすい
期待値の考え方は投資や節約に応用できる
数学が「損しない人生」を守ってくれる

PROFILE


タカハシ

国立大学理系学部→某メーカー勤務

日常生活に数学を取り入れる新たな節約を考案。

約15万円/年の節約に成功。

現在は本サイトやnoteなどで数学を用いた節約法を発信中。

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